
ヌックとは?賃貸でも楽しめる「自分だけの居場所」|魅力や使い方、ヌックのある部屋を紹介
「家の中に、もうひとつ自分だけの居場所があったらいいのに」 そんなふうに感じたことはありませんか。
仕事や勉強に集中したいとき。
本を読んだり、動画を見たり、好きなことに没頭したいとき。
家族やパートナーと同じ空間にいたいけれど、少しだけ一人の時間も欲しいとき。
そんな暮らしにフィットする空間として、近年注目されているのが「ヌック」です。
ヌックとは、住まいの一角につくられた、こぢんまりとした居心地のよいスペースのこと。
独立した個室をつくらなくても、リビングの隅や窓辺などに、自分だけの“小さな居場所”をつくれるのが魅力です。
注文住宅で取り入れられるイメージが強いヌックですが、最近では最初からヌックを設けたリノベーション賃貸も登場しています。
この記事では、ヌックとはどのような空間なのか、メリット・デメリットや使い方、書斎や個室との違いを解説します。
さらに、実際にヌックを取り入れたリノベーション賃貸「NOOK LIFE 01(ヌック ライフ01)」も紹介します。
ヌックとは?部屋の中につくる“小さな居場所”

画像|デザイナーズ・リノベーション賃貸 リノッタ(Renotta)より
ヌックとは、住まいの一角につくられた、こぢんまりとした居心地のよい空間のことです。
リビングの隅や窓辺、階段下などに設けられることが多く、一般的な個室のように壁やドアで完全に仕切られているとは限りません。
周囲の空間とつながりながらも、少し囲われていたり、床に段差がついていたり、天井の高さや色、素材が変わっていたりすることで「ここは自分の場所」 と感じられるのが特徴です。
たとえば、リビングの一角に床を少し高くしたスペースをつくったり、壁の色を変えたりするだけでも、同じ部屋の中に違う居場所をつくることができます。
つまりヌックは、完全に一人になるための部屋というよりも、家族やパートナーの気配を感じながら、自分の時間も楽しめる場所。
そんな“ほどよい距離感”をつくれることが、ヌックならではの魅力です。
なぜ今、ヌックが注目されている?

家の中での過ごし方は、以前よりも多様になりました。
自宅で仕事をする。 オンラインで勉強する。 動画を見る。 ゲームをする。 本を読む。 トレーニングをする。 趣味や推し活を楽しむ。
同じ家で暮らしていても、家族やパートナー全員が、同じ時間に同じことをしているとは限りません。
RoomClip住文化研究所の調査では、RoomClip内におけるヌック関連の検索水準は2019年と比較して22.6倍、投稿水準は23.36倍に増加しています。
その背景には、家の中で過ごす時間や、家の中で行うこと、同じ時間に家で過ごす人が増えたことで「家族と過ごす時間も、一人で過ごす時間も大切にしたい」というニーズが高まっていることがあるとされています。
以前であれば、「一人になりたいなら個室へ」という考え方が一般的だったかもしれません。
しかし、完全に別々の空間へ移動しなくても「一緒の部屋にいるけれど、それぞれ好きなことをしている」という過ごし方もあります。
「一緒にいたい。でも、ずっと同じことをしていたいわけではない」そんな今の暮らし方に、ゆるやかにつながりながら自分の時間を持てるヌックがフィットしているのかもしれません。
参考資料
ヌックのある暮らしのメリット
ヌックの魅力は、単に「おしゃれなスペースが増える」ことだけではありません。
暮らし方そのものに、新しい選択肢を増やしてくれることが大きなメリットです。
・同じ空間にいながら、自分の時間を持てる
リビングの横にヌックがあれば、家族がテレビを見ている隣で、本を読んだり、パソコンを開いて作業したりできます。
完全な個室ではないため、お互いの存在を感じながら、それぞれ好きなことをして過ごせます。
一緒に暮らす人との距離を完全に切らずに、自分だけの時間も確保できる。
これは、ヌックならではのメリットといえるでしょう。
・部屋を増やさなくても「居場所」を増やせる
もう一つのメリットは、新しく個室をつくらなくても、家の中に複数の居場所をつくれることです。
限られた広さの住まいでは、壁で区切って部屋数を増やすほど、一つひとつの空間が狭くなってしまうことがあります。
ヌックであれば、LDKなどの広さやつながりを保ちながら、その一角に別の居場所をつくることができます。
「部屋数は増えていないのに、過ごせる場所は増えている」 そんな住まい方ができるのです。
・暮らしに合わせて使い方を変えられる
ヌックは、仕事部屋や寝室のように用途を一つに固定する必要もありません。
朝は仕事をする場所。 昼は本を読む場所。 夜は照明を落として動画を見る場所。
休日はクッションを置いて、何もしないでくつろぐ場所。
暮らす人の気分やライフスタイルに合わせて、使い方を自由に変えられます。
一つの小さな空間が、暮らす人に合わせてさまざまな役割を持てることも、ヌックの魅力です。
仕事、読書、趣味。ヌックはどう使う?

「ヌックがあっても、結局何に使えばいいの?」 そう思う方もいるかもしれません。
しかし、ヌックはむしろ“用途を決めすぎない”ことがポイントです。
カウンターやデスクを設置できるヌックなら、在宅ワークや勉強をするスペースとして使えます。
リビングのダイニングテーブルで仕事をすると、食事のたびにパソコンや書類を片付けなければならないこともあります。
ヌックに仕事用の場所をつくれば、生活する場所と仕事をする場所をゆるやかに分けることができます。
また、お気に入りの本や小さな照明、クッションを置けば、自分だけの読書スペースになります。
スマートフォンやタブレットで動画を見たり、イヤホンで音楽を聴いたりする場所として使うのもよいでしょう。
小さく囲まれた空間は、広いリビングとはまた違った落ち着きを感じやすく、リラックスする場所にも向いています。
趣味に没頭する場所として ゲームや推し活、手芸、模型づくりなど、趣味を楽しむ場所として使うこともできます。
「リビングに趣味のものを広げっぱなしにはしたくない」という場合でも、ヌックを自分の趣味スペースとして使えば、暮らしの中に好きなことを楽しめる場所を持ちやすくなります。
一人暮らしにも、二人暮らしにも
一人暮らしなら、生活空間の中で仕事と休息を切り替える場所として。
二人暮らしなら、一人がリビングでテレビを見ている間に、もう一人がヌックで仕事や趣味を楽しむ場所として。
将来ライフスタイルが変われば、ヌックの役割も変えていけます。
「何をするための部屋」と用途を固定しないからこそ、長く使いやすい空間といえるでしょう。
ヌックと書斎・個室との違い

ヌックについて調べていると、 「書斎や個室とは何が違うの?」 と疑問に感じる方もいるでしょう。
大きな違いは、空間の仕切られ方と、周囲とのつながり方にあります。
書斎は、仕事や読書、勉強などをするためにつくられる空間です。
独立した部屋になっていることも多く、ドアを閉めれば周囲の音や視線をある程度遮ることができます。
そのため「オンライン会議が多い」「長時間集中して仕事をしたい」「周囲の生活音をできるだけ避けたい」といった人には、独立した書斎が向いている場合があります。
寝室や子ども部屋などの個室は、壁とドアによって他の空間から明確に分けられています。
プライバシーを確保しやすく、就寝や着替えなど、独立した生活空間として使えることが特徴です。
一方で、壁で仕切る分、家全体の空間は細かく分かれます。
ヌックは「つながりながら、自分の場所を持つ」空間 ヌックは、書斎や個室ほど完全に独立していません。
リビングなどとつながりながら、床の高さや天井、色、素材などの変化によって、「なんとなく別の場所」と感じられる空間です。
完全に一人になるのではなく、 人の気配を感じながら、自分のことをする。
そんな距離感をつくりやすいのが、ヌックの特徴です。
また、書斎のように「仕事をする場所」と使い方を固定する必要もありません。
仕事をしてもいい。本を読んでもいい。昼寝をしてもいい。趣味を楽しんでもいい。
その日の気分によって役割を変えられる自由さがあります。
「集中するための部屋」が欲しいなら書斎。
「プライバシーを確保する空間」が必要なら個室。
そして「同じ空間にいながら、自分の居場所も欲しい」という人にはヌック。
それぞれの特徴を知ったうえで、自分の暮らし方に合った空間を選ぶことが大切です。
ヌックのデメリット・注意点は?
後悔しないために知っておきたいこと ヌックにはさまざまな魅力がありますが、すべての人にとって使いやすい空間とは限りません。
「せっかくヌックのある部屋を選んだのに、思ったより使わなかった」 と後悔しないためにも、メリットだけでなく注意点も知っておきましょう。
・完全な個室ではない
まず理解しておきたいのが、ヌックは基本的に完全な個室ではないということです。
リビングなど周囲の空間とゆるやかにつながっていることが大きな特徴であるため、家族の会話やテレビの音、生活音などが聞こえることがあります。
一人で過ごせる場所は欲しいけれど「周囲の音をできるだけ遮断して仕事をしたい」という場合は、独立した書斎や個室のほうが向いていることもあります。
反対に「家族の気配は感じていたい」「少しだけ自分の場所が欲しい」という人には、ヌックならではの距離感が心地よく感じられるでしょう。
・広さや天井高によっては窮屈に感じることも
ヌックは一般的な居室よりも、コンパクトにつくられていることが多い空間です。
小さく囲まれているからこそ落ち着きを感じられる一方、人によっては狭さや圧迫感を感じることもあります。
特に、小上がりタイプや天井を低くしたヌックの場合は、写真を見るだけで判断せず、実際に座ったときの感覚を確認してみることが大切です。
・使い方に合った設備があるか確認する
どのようにヌックを使いたいかによって、必要な設備も変わります。
在宅ワークなら、コンセントや照明、Wi-Fi環境、パソコンを置ける広さ。
読書スペースなら、本を置ける場所や照明、長時間座っても過ごしやすいか。 動画やゲームを楽しむなら、電源や通信環境も確認しておきたいところです。
ヌックがあるというだけで選ぶのではなく「自分なら、ここで何をするだろう?」 と具体的にイメージしてみることが、後悔を減らすポイントです。
賃貸でもヌックのある暮らしはできる?
ヌックというと、注文住宅を建てるときや、自宅をリノベーションするときにつくるものというイメージがあるかもしれません。
賃貸住宅では、壁をつくったり、床に大きな段差を設けたりする工事を自由に行うことは難しいでしょう。
しかし、自分で工事をしなくても、最初からヌックが設けられた賃貸住宅を選ぶ方法があります。
全国賃貸リノベーションブランド「Renotta(リノッタ)」では、ヌックを取り入れた賃貸デザイン「NOOK LIFE 01(ヌック ライフ01)」を展開しています。
コンセプトは「部屋を増やさず、居場所を増やす。」
壁で空間を細かく区切るのではなく、床の高さや天井高、色、素材、照明などを切り替えることで、一つの住まいの中に複数の居場所をつくるデザインです。
NOOK LIFE 01はどんな部屋?

画像|デザイナーズ・リノベーション賃貸 リノッタ(Renotta)より
「NOOK LIFE 01」で特に印象的なのが、居室の一角につくられた約2〜3畳の小上がり型のヌックです。
白を基調とした明るい居住空間に対して、ヌックには深いグレーの壁と木目調の天井を採用。
さらに、床を一段高くし、天井をあえて低くすることで、壁やドアを設けなくても「ここから先は少し違う場所」と感じられる空間になっています。
完全に閉じた個室ではないため、周囲から孤立する感覚はありません。
それでもヌックに入り、小上がりに腰を下ろすと、自然と気持ちが切り替わる。
まるで家の中につくられた“小さな隠れ家”のような場所です。
明るいLDKと、落ち着いたヌック
NOOK LIFE 01では、LDKとヌックで色や素材の印象を大きく変えています。
LDK側は、白をベースにした明るく開放的な空間。
一方、ヌック側には深いグレーや木目を取り入れ、落ち着きのある雰囲気をつくっています。
壁で仕切らなくても、色や素材が変わることで、視覚的に「過ごし方を変える場所」だと感じられるデザインです。
LDKでは、食事をしたり、家事をしたり、人と会話をしたりする。 ヌックに移動したら、本を開く。 仕事に集中する。 イヤホンをつけて音楽を聴く。
ほんの数歩移動するだけでも、家の中で気持ちを切り替えやすくなります。
小上がりの下は収納スペースに

画像|デザイナーズ・リノベーション賃貸 リノッタ(Renotta)より
NOOK LIFE 01のヌックには、もう一つ大きな特徴があります。
それが、小上がりの床下収納です。
季節用品や旅行用品、予備の寝具、趣味の道具など、毎日は使わないものを床下へ収納できます。
一般的に部屋を増やそうとすると、壁によって空間が細かく分かれ、一つひとつの場所が狭くなってしまうことがあります。
このヌックでは空間を大きく分断せず、上を「過ごす場所」、下を「収納する場所」として活用しています。
床面積だけではなく、高さ方向も使うことで、限られた空間を有効活用しています。
「自分の居場所も欲しい。でも、収納も欲しい」 という人にもうれしい設計です。
「何部屋あるか」ではなく「何通り過ごせるか」
NOOK LIFE 01は、決して大きな住まいではありません。
それでも、食事をする場所、仕事をする場所、読書をする場所、趣味を楽しむ場所、くつろぐ場所、そして収納する場所と、一つの住まいの中にさまざまな役割がつくられています。
住まいを探すときは「1LDKだから」「部屋数が多いから」といった間取りの数字に目が向きがちです。
もちろん、広さや部屋数も住まい選びでは大切です。
しかし同じ1LDK、同じ面積でも、空間のつくり方によって、そこでできることは変わります。
大切なのは、その面積の中でどんな時間を過ごせるか。ということかもしれません。
「家に帰ってから、どこで何をしたいか」 そんな視点で部屋を選んでみると、自分の暮らしに合った住まいが見つけやすくなります。
ヌックのある賃貸を選ぶときに確認したいこと
ヌックのある部屋が気になったら、写真を見るだけでなく、実際の暮らしをイメージしながら確認してみましょう。
たとえば、ヌックでパソコンを使いたい場合はコンセントの位置やカウンターの広さ、読書やくつろぎスペースとして使いたい場合は照明や天井高、座ったときの居心地も大切です。
小上がりタイプの場合は段差があるため、室内での動線もチェックしておきたいポイントです。
「自分ならここで何をするだろう?」
そう考えながら内見すると、一般的な間取り図だけでは分からない、その部屋ならではの魅力が見えてきます。
部屋を増やすのではなく「好きな居場所」を増やす
一人で集中したい。
でも、完全に別の部屋へこもりたいわけではない。
家族やパートナーと一緒にいたい。
でも、ときには自分だけの時間も欲しい。
ヌックは、そんな一見相反する希望を無理なく両立してくれる場所です。
「何部屋あるか」ではなく、「この家には、自分が好きでいられる場所がいくつあるか」。
そんな視点で住まいを選んでみると、部屋探しはもっと楽しくなるかもしれません。
Renottaでは、NOOK LIFE 01をはじめ、一人ひとりのライフスタイルや趣味、価値観に合わせたリノベーション賃貸を全国で展開しています。
次の部屋探しでは、広さや築年数だけではなく、「ここで、どんな時間を過ごしたいか」から住まいを探してみてはいかがでしょうか。
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