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賃貸の大掃除はどこまで必要?やるべき掃除とNG行為を紹介

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賃貸物件に住んでいると、年末や退去前の「大掃除」で悩む方は多いでしょう。

「どこまで掃除すればいいの?」「やらなくてもいい場所は?」といった疑問を抱えるのは当然のことです。

本記事では、賃貸における掃除の必要な範囲、やってはいけないNG行為、そして効率よく掃除を進めるコツをわかりやすく解説します。 

敷金トラブルを防ぎつつ、ムダな手間を省いてスッキリした空間を目指しましょう。



賃貸の大掃除はなぜ必要?


賃貸物件に住む場合、退去時には「原状回復義務」が借主に課されています。

これは“借りた当時の状態に戻す”という意味ですが、すべてを新品同様にする必要はありません。

国のガイドラインでも示されている通り、壁紙の自然な日焼けや、家具の設置でできる軽いへこみなどの「通常使用による経年劣化」については、借主が修繕費を負担する必要はありません。

しかし、日々の掃除不足によるカビ・油汚れ・水垢・黒ずみなどの“放置による汚損”は借主の負担になる場合が多く、水回りのカビ放置による特約清掃費は、相場として20,000円〜40,000円程度追加請求されることがあります。

だからこそ、こまめな清掃や定期的な大掃除が、結果的に余計な費用負担を減らすことにつながります。 


年末の大掃除にはもうひとつ大きな意味があります。

大掃除は単なる義務ではなく、1年間で溜まった汚れや不要物をリセットし、スッキリとした気持ちで新しい年を迎える“暮らしの切り替え”の役割も果たします。 

特にキッチン・浴室・換気扇などは汚れが蓄積しやすく、放置すると掃除が一気に大変になる場所です。

年に一度のリセットタイミングとして大掃除を習慣化しておくと、日常の掃除もぐっと楽になります。


どこまでやるべき?掃除の基準


賃貸の大掃除では「やるべき範囲」と「やらなくてもよい範囲」を正しく理解することが大切です。

特に退去時のトラブルを避けるためには、国土交通省のガイドラインに沿った原状回復を意識した掃除を押さえておく必要があります。

ここでは、借主が負担すべき清掃範囲をわかりやすく解説します。


原状回復を意識した掃除


国土交通省が定める「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、借主が負担すべき範囲として「通常の清掃義務」が明確に示されています。

これは、日常生活の中で発生する汚れを適切に掃除し、物件を大切に使うことを求めるものです。 

以下のような、生活上避けられない汚れは、借主自身が退去前にしっかりと掃除しておく必要があります。

・水垢やカビ(浴室・洗面台・キッチン・トイレなど)

・油汚れ(コンロ周り・換気扇・キッチン壁面など)

・床のホコリや髪の毛 窓・サッシ・網戸の汚れ


特に水回りやキッチン、換気扇といった汚れが蓄積しやすい場所は、そのままにしておくと放置による汚損と判断され、退去時にクリーニング費用を請求されるケースもあります。

そのため、日頃の掃除では落としきれない部分を、この大掃除のタイミングでしっかり落としておくことが大切です。


日常汚れと経年劣化の違い


大掃除で「掃除すべきかどうか」を判断するうえで重要なのが、日常汚れと経年劣化の違いを知っておくことです。

掃除や費用負担の対象となるのは、借主の使用によって発生した汚れやダメージです。

放置したことで悪化したカビ・油汚れ・黒ずみなどは、通常の清掃義務の範囲として扱われるため、退去前にきちんと落としておく必要があります。


一方で、長く暮らす中で自然に起こる「経年劣化」については、借主の責任にはなりません。

例えば以下のようなものです。 

・家具による床のへこみ

・壁紙の自然な退色・変色

・日焼けによるフローリングの色あせ

・天井の小さなシミ(建物構造によるものなど)


これらは生活上避けられない変化として扱われ、借主が修繕費を負担する必要はありません。

むしろ、無理に落とそうとして強い薬品を使ったり、削りすぎたりすると、設備を傷つけてしまい逆に修繕費が発生する可能性も…。 

掃除したほうが良い汚れと触らなくてよい部分を見極めながら進めることが、大切なポイントです。 



参考:原状回復をめぐるトラブルとガイドライン


大掃除すべき場所リスト


賃貸の大掃除では、すべての部屋を均等に掃除する必要はありません。 

特に退去時のチェックで見られやすい基本のエリアと、余裕があればやっておくと印象が良いプラスのエリアを押さえることで、効率よく進めることができます。


絶対に掃除しておくべき場所


まずは、入居者に清掃義務がある「必須エリア」から取り掛かりましょう。

ここを丁寧に掃除しておくことで、退去時のトラブル防止につながります。


■キッチン(コンロ・シンク・レンジフード・壁の油はね)

キッチンは最も汚れが蓄積しやすく、放置すると油汚れが固まって落ちにくくなる場所です。

コンロ周りや壁の油はね、シンクの水垢、レンジフードの内部フィルターなどは必ずチェックしましょう。


■バスルーム(浴槽・排水口・鏡の水垢)

水回りはカビや水垢が発生しやすいため、入居者の清掃義務が重視される場所です。

排水口のぬめり取りや、鏡のウロコ汚れはこのタイミングでしっかり落としておくのが理想です。


■トイレ(便器・床・タンク周辺)

尿石や黒ずみなどは放置すると落としづらくなるため、大掃除で徹底的に汚れを除去しておきましょう。

便器の裏側やタンク周辺も見落としがちなポイントです。


■窓・サッシ(窓ガラス、サッシのゴミ取り)

窓ガラスのくすみやサッシの砂埃は意外と目立ちます。

サッシ部分は特に入居者側の清掃対象なので、細かいゴミやホコリもしっかり取り除きましょう。


■玄関・廊下(床、靴箱など)

物件の「第一印象」に関わる場所です。ホコリや砂はもちろん、靴箱の棚板も一度空にして拭き掃除しておくと清潔感がアップします。


余裕があればやりたい場所


時間と体力に余裕があれば、以下のエリアも大掃除に含めると管理会社や次の入居者からの印象がグッと良くなります。

必須ではありませんが、やっておくと仕上がりに差が出ます。


■エアコンのフィルター

埃がたまりやすく、掃除するだけで空気の通りが良くなり、生活もしやすくなります。

退去直前でもフィルターを軽く洗っておくと好印象です。


■ベランダ・バルコニー

外に面しているため砂埃がたまりやすい場所です。

軽く掃き掃除をするだけでも見違えるほどきれいになります。

ただし、共用部分と判断される箇所には無理に手を加えないよう注意が必要です。


■洗濯機置き場まわり

排水口まわりや防水パンは、普段見えない分ホコリが溜まりやすい場所です。

汚れを軽く払うだけでも印象がよくなります。


■壁の軽い拭き掃除

手垢やスイッチ周りの黒ずみなどは簡単に落ちる場合が多く、ちょっと拭くだけで清潔感がアップします。


やってはいけない!掃除のNG行為


大掃除は「やればやるほど良い」というものではありません。

賃貸物件の場合、掃除の仕方を間違えると、かえって設備を傷つけてしまい、退去時に修繕費を請求されるリスクもあります。

ここでは、特に避けたいNG行為をまとめました。


①研磨剤やメラミンスポンジで強くこすりすぎる

メラミンスポンジ(激落ちくん系)は便利ですが、実は“削って落とす”タイプ。 フローリング・鏡のコーティング・キッチン天板・浴室の樹脂パネルなどに使うと、 表面に傷がついてしまう ことがあります。 特に浴室や洗面台は要注意。 つや消しや白く濁ったような跡が残り、交換レベルの損傷になる可能性もあります。


②強い薬品を混ぜる(塩素系×酸性は絶対NG)

塩素系漂白剤と酸性洗剤(クエン酸・お酢など)を混ぜると、 有毒な塩素ガス が発生します。

最悪の場合、救急搬送レベルの危険性があるため、 「薬品は混ぜない」「用途別に使い分ける」を徹底しましょう。


③賃貸設備を分解して掃除する

換気扇やエアコンを自分で分解して掃除するのはNG!

分解中に破損した場合、修理代は入居者負担 になります。 

・換気扇 → フィルターまでの掃除にとどめる 

・エアコン → 外側とフィルターだけで十分

内部まで掃除したい場合は、プロ業者に依頼しましょう。 


④フローリングに水を大量に使う

フローリングは水分に弱い素材のため、 びしょびしょに濡らして拭くと 反り・膨れ・変色 の原因になります。 

濡れた雑巾は固く絞り、水拭きは最小限にしておきましょう。


⑤網戸やサッシを強くこすって破損させる

網戸は力を入れてこすると 破れやたわみ が生じやすい部分です。

サッシのレール部分も金具を壊しやすいため、ブラシで軽く汚れを掻き出す程度で十分です。


⑥家具を引きずって移動する

大掃除中に起こりがちなのが 床への傷・へこみです。 

特にフローリングやクッションフロアは繊細なので、必ず持ち上げて移動するか、家具スライダーを使ってください。


⑦ “絶対に落ちない汚れ”を無理に落とそうとする

壁紙の黄ばみや日焼け、フローリングの色あせなどは 経年劣化です。

借主が無理に落とす必要はありませんし、落とそうとすると逆にダメージを与えます。

「落ちる汚れだけ落とす」「触らない場所は触らない」 この判断が大掃除ではとても重要です。


 大掃除の効率を上げるコツ


大掃除は、闇雲に始めると時間ばかりかかってしまいがちです。

特に賃貸物件では「優先して掃除すべき場所」「短時間で片づく場所」を見極めながら進めることで、ムダなく効率的に終わらせることができます。

ここでは、誰でも簡単に実践できる時短テクニックをご紹介します。


①“上から下へ”“奥から手前へ”が基本

ホコリや汚れは必ず下へ落ちていくため、掃除は高い場所 → 低い場所の順で進めます。

また、部屋の奥 → 出入口の方向で進めると、同じ場所を二度掃除する手間が省けて効率的です。


②先に「汚れに洗剤をなじませる」ことで時短に

いきなりこすり始めるのではなく、洗剤を汚れにしっかり浸透させて“置き時間”をつくるのがポイント。

その間に別の場所を掃除できるため、一気に効率が上がります。


・キッチン油汚れ → 「ウタマロクリーナー」や重曹スプレーを吹きかけて10分〜20分放置

・浴室の水垢 → 100均でも買える「クエン酸スプレー」でパック 

・排水口 → 「オキシクリーン」などの酸素系漂白剤を入れて40〜60度のお湯をかけ、泡に任せる


汚れが勝手に落ちやすくなり、力を入れずに時短掃除ができます。


③必要な道具を最初にまとめておく

「スポンジがない」「雑巾が足りない」と取りに戻る時間は意外と大きなロスとなります。

以下のようなものを入れた作業カゴをひとつ用意しておくとスムーズです。

・雑巾・マイクロファイバークロス

・ゴム手袋

・中性洗剤・アルカリ電解水

・クエン酸・酸素系漂白剤

・使い捨てブラシ

・ゴミ袋

カゴは持ち歩きながら作業できるため、移動が減り作業スピードが大幅にアップします。


④「15分集中」を繰り返すと無理なく進む

一気に全部をやろうとすると疲れて途中で投げ出しがちです。

そこでおすすめなのが “15分だけ集中する” 短時間掃除です。

キッチン → トイレ → 窓…と区切って進めると、達成感を積み重ねながら効率よく終えられます。


⑤捨て作業と掃除を同時に進める

モノが多いと掃除も進みません。

「いる・いらない」を仕分けながら掃除することで、部屋がすっきりし、次の入居者への印象も大幅にアップします。


⑥どうしても落ちない汚れは無理しない

強くこすりすぎると、逆に傷や破損につながり、修繕費を請求される可能性もあります。

落ちにくい汚れは無理せず、そのままでも問題ないケース(経年劣化)かどうかを判断しながら進めることが大切です。


 まとめ


賃貸物件の大掃除は、やるべきことを見極めて効率的に進めるのがポイントです。 

原状回復の基本ルールを理解し、掃除すべき場所・やらなくていい範囲を把握しておくことで、時間も手間もムダなく進められます。

気持ちよく新年を迎えるためにも、また、退去時の敷金トラブルを避けるためにも、計画的な掃除を心がけましょう。





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