
賃貸の住み替えで後悔しない!流れ・タイミング・注意点まとめ
住み替えを考えると「今の住まいをどうやって出るか」「次の物件をどう選ぶか」など、わからないことが山積みになります。
特に賃貸から別の賃貸へ移るケースでは、売買と違って売却の心配はないものの、解約手続き・二重賃料・契約条件のギャップなどで後悔する人も多いでしょう。
今回は「今の賃貸が合わなくなってきた」「もっと快適な物件に移りたい」と考えている方に、ベストなタイミングや注意点、失敗しないポイントを解説します!
賃貸の「住み替え」とは?

住み替えとは、今住んでいる家から別の住まいに引っ越すことを指します。
ひとことで言っても、その内容は人によってさまざまです。
たとえば、今の賃貸住宅から別の賃貸物件に移るケースもあれば、賃貸からマイホーム(持ち家)に切り替える場合、あるいはその逆で持ち家から賃貸に戻るようなパターンもあります。
住まいを変える理由も、ライフスタイルや人生の転機に応じて本当にいろいろです。
「通勤が大変になった」「家族が増えた」「もっと快適な部屋に住みたい」「家賃を抑えたい」など、住み替えを考えるタイミングは人それぞれです。
今回は、そうした中でも「賃貸物件から別の賃貸物件へ住み替える」ケースを解説します。
売買やマイホーム購入と違い、比較的気軽に行動できる一方で、手続きやタイミングを誤ると余計な出費やストレスにつながることも・・
「なんとなく住み替えたいけど、何から始めればいいのかわからない……」という方でも安心して進められるよう、まずは住み替えのイメージをつかむところから始めましょう!
住み替えのメリット・デメリット

住み替えにはさまざまなメリットがありますが、その一方で注意しておきたいデメリットもあります。
ここでは、賃貸から賃貸への住み替えを考えるうえで押さえておきたい「良い点」と「気をつけたい点」を整理してご紹介します。
⭕️メリット
1.条件改善のチャンス
今の住まいに「駅から遠い」「部屋が狭い」「収納が少ない」「日当たりが悪い」などの不満がある場合、住み替えはそれらを一気に解決できる大きなチャンスです。
特に、希望条件をしっかり整理して物件を探せば、暮らしやすさがぐんとアップすることもあります。
2.家賃や生活費の見直しができる
「もう少し家賃を抑えたい」「収入に合わせて家計を見直したい」と思ったときにも、住み替えはメリットです。
エリアや築年数を見直すことで、条件を落とさずにコストを下げることも可能です。
3.生活の利便性が上がる
通勤や通学時間が短くなる、最寄り駅が便利になる、スーパーや病院が近くなるなど、毎日の生活のストレスを軽減できるのも住み替えの魅力です。
ライフスタイルが変わったタイミングで引っ越しを検討するのは、非常に合理的な選択といえます。
⚠️デメリット
1.手間や準備が多く、思ったより大変
物件探し・内見・契約・引越し準備・手続きなど、住み替えにはやることがたくさんあります。
忙しい日常の中で進めるのは、思っている以上に労力がかかるかもしれません。
2.解約・原状回復費用がかかる可能性
今の賃貸物件を退去する際には、原状回復費用(壁紙の張替えやクリーニングなど)が発生する場合があります。
契約内容によっては思わぬ出費になることもあるので、注意が必要です。
3.二重家賃が発生するリスク
引越しのタイミングがうまく合わないと、新居と旧居の両方に家賃を払わなければならない「二重家賃」の期間が生じることがあります。
これを避けるには、入退去のスケジューリングがとても大切です。
住み替えを考えるきっかけ

「そろそろ住み替えようかな……」と思う瞬間は、人によってさまざまです。
特に、今の暮らし方や生活環境に変化があったときは、住み替えを考える大きなきっかけになります。
ここでは、住み替えを意識するようになる代表的なシーンをご紹介します。
ライフステージの変化
結婚・同棲・出産、親との同居など、家族のかたちが変わると、暮らしに必要なものも自然と変わります。
2人暮らしを始めるなら、1Kやコンパクトな1LDKではキッチンや収納が窮屈に感じることも。テーブルやソファを置ける“ちょっとの余白”があるだけで、毎日の家事や在宅ワークがぐっとラクになります。
また、子どもが生まれる予定があれば、ベビーカーの出し入れやエレベーターの有無、近くの公園・小児科・保育園までの距離など、日々の動きを想像して選ぶことが大切です。
成長とともに増える荷物を考えると、クローゼット+“隠せる収納”があると安心です。
現住居の不満点・制約
住み始めた頃は気にならなかったことも、暮らし方が変わったり持ち物が増えたりするうちに、「ちょっと使いづらいかも」「ここが不便だな」と感じる場面は増えていきます。
小さな違和感でも、毎日の積み重ねは意外と大きなストレスに。
そんな“暮らしの引っかかり”こそ、住み替えを考える合図です。
たとえば…
・収納スペースが少なく、物が片付かない
・隣室や外の騒音が気になる
・日当たりが悪く、部屋が暗い
・設備が古くて不便
・駅やバス停が遠く、通勤・買い物が大変
ポイントは、今の不便をそのまま“逆転条件”にすること。
たとえば「収納が足りない→ウォークインや可動棚の有無を重視」「音が気になる→鉄筋コンクリート造・角部屋・上下階の生活導線を確認」「日当たりが悪い→南向き・前面建物との距離・窓の大きさをチェック」など、具体化しておくと内見で迷いません。
家賃・支出の見直し
収入が増えて「もう少し広く、設備の整った部屋に住みたい」と思うこともあれば、転職やライフイベントで「家賃は少し抑えたい」と感じることもあります。
また、「今の家賃と同じか少し低い金額で、もっと条件のいい物件に住めるのでは?」という気づきも、立派な住み替えのきっかけです。
コツは、家賃だけでなく“トータルコスト”で見ること。
更新料・共益費・駐車場・ネット回線・保険・光熱費の目安まで含めて比べると、本当におトクな選択が見えてきます。
通勤・通学の負担軽減
職場の異動や転職、子どもの進学などで通勤・通学環境が変わったときは、住み替えを考えるタイミングです。
毎日の移動時間が短くなるだけで、生活全体にゆとりが生まれます。
たとえば、片道1時間 → 30分に短縮できるだけでも、往復で1時間のゆとりが毎日生まれます。
平日だけでも月に約20時間前後の自由時間になります。
朝の準備に余裕ができたり、家族との時間や趣味・勉強の時間を増やせたりと、目に見える効果があります。
住み替えで後悔しないためのポイント5選

賃貸から賃貸への住み替えは気軽な印象があるかもしれませんが、しっかりと準備と知識を持って進めないと、思わぬ出費やトラブルに見舞われてしまうこともあります。
ここでは、住み替えをスムーズに、そして後悔なく進めるために押さえておきたい5つのポイントをご紹介します。
①家賃だけでなくトータルコストで物件を比較
まず、物件を選ぶときは「月々の家賃」だけで判断するのではなく、入居から退去までにかかる総費用をしっかり把握することが大切です。
入居時には敷金・礼金、仲介手数料、保証会社の費用がかかり、住み始めてからも更新料や保証会社の年次費用、退去時の原状回復費用などが発生します。
さらに、引越し業者への依頼費用や家具・家電の買い替え費用も想定しておく必要があります。
すべての支出を含めて、住まいにかかるトータルのコストで比較することで、真にコスパの良い物件が見えてきます。
②契約内容や特約は最初に読む
物件が決まり、いよいよ契約という段階になると、ホッとして油断してしまいがちです。
しかし、契約書には退去時のルールや特別な条件など、非常に重要な情報が記載されています。
解約予告の期間や違約金の有無、ペットの条件、原状回復の範囲などは、あとから気づいても取り返しがつきません。
面倒に思えても、契約書は最初の段階でしっかり読み込むことが、トラブルを防ぐ最善の方法です。
不明点があれば、その場で不動産会社に確認することも忘れずに!
③数年先の暮らしを見据えて選ぶ
今のライフスタイルに合っているからといって、その住まいが2年後、3年後も快適であるとは限りません。
在宅勤務が増えたり、パートナーと暮らし始めたり、子どもが生まれたりといった将来の変化に柔軟に対応できる住まいかどうかを考えることも大切です。
収納の余裕や間取りの広さ、周辺施設の充実度など、今だけでなく、これからの暮らしも見据えた住まい選びが、長く快適に暮らすための鍵となります。
④物件の中身以上に周辺環境を重視
理想の間取りや設備が整っていても、周囲の環境が自分のライフスタイルに合っていなければ、暮らしやすさは大きく損なわれてしまいます。
最寄り駅へのアクセスや夜道の安全性、買い物施設の有無、騒音の有無など、実際に暮らすことを想定して周辺環境をチェックすることが重要です。
可能であれば、内見は昼と夜の両方に行くと、時間帯による雰囲気の違いも確認でき、後悔のない判断ができます。
⑤スケジュールには余裕を持つ
住み替えにおいて、最もストレスやトラブルが起きやすいのが時間が足りないという状況です。
物件探し、内見、審査、契約、引越し業者の手配、ライフラインの切り替えなど、やるべきことは意外と多く、それらをタイトなスケジュールで進めると、どこかでミスが起きたり、希望通りにいかない事態に陥ることがあります。
特に引越しシーズンは業者の予約も取りづらくなります。
住み替えの計画は、想定よりも1〜2週間早めに動くくらいの気持ちで余裕を持って進めることが、結果的に安心と満足につながります。
住み替えで注意したい失敗・落とし穴

住み替えは、暮らしをより良くする前向きな行動ですが、計画や準備が不十分だと「こんなはずじゃなかった…」という後悔につながることもあります。
ここでは、賃貸から賃貸へ住み替える際によくある失敗や、つまずきやすい落とし穴を紹介します。
自分は大丈夫と思っていても、意外と誰にでも起こり得ることなので、事前にしっかり把握しておきましょう。
⚫︎二重家賃(賃料重複期間)の発生
住み替えで最も多くの人が陥るのが、新居と旧居の契約期間が重なってしまい、一定期間「二重家賃」を支払うことになるケースです。
新居の契約を早めに進めないと良い物件がなくなってしまうという焦りから、入居日を先に確定させてしまい、結果的に旧居の退去日と数日から1週間、あるいはそれ以上かぶってしまうこともあります。
1か月単位で賃料が発生する契約の場合、この数日のギャップだけでも意外と大きな出費になりがちです。
無理に日程を詰めすぎると、引越し準備にも余裕がなくなってしまうため、計画の段階から退去・入居のスケジュールを慎重に組むことが重要です。
⚫︎原状回復費用・修繕請求トラブル
賃貸物件を退去する際には、入居時の状態に戻す原状回復が求められます。
しかし、どこまでが借主の責任で、どこまでが経年劣化として認められるかは、物件や管理会社によって解釈が異なることもあります。
その結果、本来支払う必要のない修繕費やクリーニング代を請求されてしまうことがあります。
こうしたトラブルを防ぐには、入居時に壁や床のキズ、設備の状態などをスマートフォンで撮影し、記録として残しておくのが良いでしょう。
証拠があることで、退去時の交渉もスムーズに進めることができます。
⚫︎解約予告遅れ・違約金規定の見落とし
賃貸契約では、退去の際に「何日前までに解約を申し出るか」という予告期間が定められており、多くの物件では1か月前が一般的です。
しかし、中には2か月前や45日前といった物件もあり、うっかり見落としてしまうと、その期間分の家賃を余分に支払うことになりかねません。
「契約から1年以内の退去には違約金が発生する」といった特約がある場合、転勤や家庭の事情で急な引越しが必要になった際に、高額な費用が発生することもあります。
契約書は細かくても、こうしたポイントは必ず目を通し、理解しておくことが大切です。
⚫︎内見写真と実際のギャップ
インターネットや資料で見た物件の写真に惹かれて契約を進めたものの、いざ現地を訪れてみると「思っていたのと違った…」という場合があります。
写真では広く明るく見えた部屋が、実際には日当たりが悪く、閉塞感のある空間だったり、周囲の騒音が気になったりすることもあります。
物件によっては、写真に加工が施されていたり、特定の角度だけが強調されていたりする場合もあります。
だからこそ、契約前には必ず内見を行い、自分の目と耳で住環境を確認することが何より重要です。
⚫︎入居審査落ちリスク
気に入った物件に申し込んでも、必ずしも入居できるとは限りません。
多くの物件では、契約前に保証会社による審査が行われ、申込者の年収、雇用形態、勤務先、過去の支払い履歴などが確認されます。
たとえば、家賃に対して収入が見合っていないと判断されたり、過去に家賃滞納などがあった場合には、審査に落ちることもあります。
時間をかけて物件を選んだのに、審査が通らなかったせいで再び一から探し直すことになると、大きなロスになります。
もし審査に不安がある場合は、不動産会社に事前相談をし、自分に合った審査基準の物件を紹介してもらいましょう。
⚫︎引越し業者の予約遅れ・料金高騰
住み替えにおいて、意外と見落とされやすいのが引越し業者の手配です。
特に3〜4月の引越しシーズンや、土日・月末などは引越し業者のスケジュールがすぐに埋まり、予約が取れなかったり、通常の1.5〜2倍の料金がかかったりすることもあります。
業者選びを後回しにしてしまい、引越し当日に慌てるという事態も少なくありません。
スムーズに住み替えを進めるためには、物件探しと並行して早めに複数社へ見積もりを取り、余裕を持って業者を押さえておくことが大切です。
⚫︎契約後に後悔する条件の見落とし
契約書にサインしたあと、「実は収納が全然足りなかった」「設備が古くて使いづらい」「隣が工事現場で騒音がひどい」といった不満が噴き出すこともあります。
目先の条件だけで決めてしまうと、暮らし始めてから細かな使い勝手や立地の不便さに気づき、後悔することになりかねません。
契約前には、実際にここで暮らしたらどう感じるかをイメージしながら、物件だけでなく周辺の変化や将来の生活の変化にも配慮して選ぶことが必要です。
まとめ
住み替えは、いまの小さな不便を解決して毎日を心地よくするチャンスです。
大切なのは、家賃だけでなく敷礼・更新・引越し・ネットや駐車場までぜんぶ込みの費用感で考えること。
契約はワクワクしているうちに流し見しがちですが、解約予告や違約金、原状回復のルールは最初に確認しておくと安心です。
お部屋選びは今だけで決めず、在宅や同棲、荷物が増える未来まで想像して、少し余白のある間取りを選ぶのがおすすめです。
気になる物件は昼と夜で見に行き、駅までの道のりや音の感じ、買い物のしやすさも自分の目と耳で確かめましょう。
退去日と入居日を逆算して予定にゆとりを持てば、二重家賃も最小限になります。
引越し業者は早めに押さえて、気持ちよく新生活を迎えましょう。
関連記事▼
「賃貸」でも、もっと自由に、もっと私らしく。
同じ毎日なんて、誰にもない。
だからこそ、暮らしにも“あなたらしさ”を。
Renotta(リノッタ)は、一部屋ごとに違うデザインで
あなたの感性にぴったりの空間を届ける賃貸ブランドです。
趣味を楽しみたい。センスを表現したい。
そんな想いを、賃貸で叶えてみませんか?

