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自然素材の間接照明で叶える温もり空間|人気の癒しインテリア

INTERIOR

自分だけのリラックス空間を、やわらかな光で包み込みたい・・

そんな想いを叶える方法として、今注目されているのが、自然素材を取り入れた間接照明です。

無垢の木や和紙、ラタンなど、素材が持つあたたかみのある風合いと、間接照明のやさしく広がる光が重なり合うことで、空間に穏やかなコントラストが生まれます。

今回は、そんな自然素材の魅力と間接照明の取り入れ方を組み合わせて、癒しの空間をつくるヒントをご紹介します。



間接照明ってどんなもの?


照明には大きく分けて直接光間接光の2つのタイプがあります。

天井から吊り下げられたライトやデスクライトのように、光源そのものが見えていて、ダイレクトに照らすものは直接光(ダイレクトライト)と呼ばれます。 

それに対して、間接照明は、光源を壁や天井、家具の裏などに隠して設置し、光を壁や天井に反射させて空間全体を照らすスタイルです。

やさしく広がる光が特徴で、目に直接入らないため、まぶしさがなく、とても自然な明るさを演出できるのが魅力です。

光と影がほどよく混ざり合い、空間にやわらかなニュアンスを加えることで、包み込まれるような落ち着いた雰囲気を生み出します。


間接照明のメリット


間接照明を取り入れることで得られる主なメリットは、以下の通りです。


✔まぶしさを軽減し、目に優しい

光源が直接視界に入らないため、目への負担が少なく、長時間いても疲れにくいのが特徴。

夜のリラックスタイムにぴったりです。


✔空間に奥行きと表情を与える

壁や天井に反射した光が、空間に立体感と陰影を生み出します。

家具や壁面のフォルムも美しく引き立ちます。


✔雰囲気づくりが思いのまま

たとえば、あたたかみのある暖色系の光を使えばぬくもりのある癒し空間に。

クールな寒色系ならモダンで洗練された印象に。

光の色や位置で自在に空間のムードを演出できます。


✔寝室やリビングなど、くつろぎたい場所に

安心感を与えるやわらかな光は、心と身体をゆるめる「癒しのスイッチ」にもなります。

くつろぎの場にぴったりの照明スタイルです。


自然素材と間接照明の相性


無垢の木やラタン、和紙などの自然素材には、既製品では表現しきれない素朴な美しさやぬくもりのある質感が宿っています。

この自然な魅力に、間接照明のやさしい光を組み合わせることで、空間に奥行きとリラックス感が生まれ、日常にやさしい癒しの時間が広がります。

ここでは、間接照明と特に相性の良い自然素材と、その魅力をご紹介します。


無垢材

出典:MUKU工房


木は、昔から私たちの暮らしの中にある安心できる素材のひとつです。 

なかでも、人工的な塗装や加工を施していない無垢材(むくざい)は、木そのものの風合いや経年による味わいを楽しめることから、インテリア素材としても高い人気を誇ります。

間接照明と組み合わせることで、その魅力はさらに引き立ちます。 

たとえば、木製のランプシェードや、壁面や天井に沿わせるようなライトの設置は、木の質感に自然に馴染み、やわらかな光を空間に届けてくれます。 


木目の模様や色の濃淡により、光のニュアンスが微妙に変化するのも魅力のひとつです。

木の個性がそのまま空間の表情となり、ナチュラルなインテリアや北欧テイストとも相性抜群です。


布・麻・和紙

出典:ライティングファクトリー


布や麻、和紙といった軽やかな素材は、間接照明のやさしい光をさらに引き立ててくれる存在です。

これらの素材は、それぞれに独特の透け感や風合いを持っており、照明器具に取り入れることで、光と影の繊細なバランスを生み出します。


たとえば、リネンやコットンなどの布素材は、織り目が細かく密度も調整しやすいため、光をほどよく拡散させるのに適しています。

布越しの光は、どこか懐かしく、落ち着いたムードをつくり出します。

色や柄のバリエーションも豊富で、インテリアスタイルに合わせやすいのも魅力です。


麻(リネン)素材は、ナチュラルインテリアや北欧スタイルにぴったりです。

ざっくりとした織り目が、素朴で温かみのある陰影を演出します。 


和紙は日本独自の素材であり、照明に使うとまるで光の壁をつくるかのような、淡く柔らかな光を空間に届けてくれます。

光が紙の繊維を透かすことで生まれる陰影には、どこか静けさと品格が漂い、和モダンな空間演出にとても相性が良いです。 


特徴として、「光を通す部分」と「遮る部分」が明確に分かれるため、光の濃淡を活かしたデザインがしやすいというメリットもあります。

部分的に柄のある布や、織り模様のある和紙を使えば、よりドラマティックな光の演出も可能です。


竹やラタン(籐)

出典:アジア工房


竹やラタン(籐)などの編み込み素材は、自然素材ならではの透け感と影の演出が楽しめる照明アイテムとして人気です。

特に、間接照明と組み合わせることで、光がシェードの編み目を通り抜け、繊細で幻想的な影模様を壁や天井に映し出してくれます。

どこか南国リゾートを思わせるナチュラルで開放的な印象を持ち、エスニック・アジアンテイストやボタニカルスタイルのインテリアと相性抜群です。

リビングやベッドルームだけでなく、玄関やトイレなど小さな空間に使っても、個性的なアクセントになります。 


編み込みの密度や太さ、素材の色合いによって、光の透け方や影の濃淡は大きく変化します。 

たとえば、目の粗いラタンシェードであれば大胆な影模様を演出できますし、細かく編まれた竹素材なら、柔らかく繊細な光が広がります。

素材ごとに個性があるため、同じような形状の照明でも、全く異なる表情を楽しめるのが魅力です。 


近年では、こうした自然素材を活かしたペンダントライトやフロアランプ、スタンドライトなど、デザイン性と機能性を兼ね備えた照明器具が豊富に展開されています。

既製品でもおしゃれなデザインが手に入りますし、ハンドメイドやDIYで自分だけのオリジナルランプをつくる方も増えています。 

空間にナチュラルな温もりとアートのような光影の演出を加えたい方に、ぜひおすすめしたい素材です。


間接照明を取り入れるポイントと注意点


間接照明は、光と素材の相性だけでなく、「どこに・どのように設置するか」も空間演出において非常に重要です。 

とくに、初めて間接照明を取り入れる場合には、設置場所・配線計画・安全性・光の特性など、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。


配線・コンセントの位置


間接照明は、天井や壁の裏、家具の裏側など、光源が見えない隠れた場所に設置するケースが多いため、電源をどこから取るかが一つの課題になります。 

壁の凹みや家具の隙間にLEDテープライトを仕込む場合、近くにコンセントがないと延長コードが必要になりますし、見た目にも不自然になってしまうことがあります。

そこで、あらかじめ「どこから電源を引くか」「コードが見えないように隠せるか」を設計段階で考えておくことが大切です。


最近では、USB給電式のワイヤーライトや、バッテリー式のコードレス照明も多く出回っているため、賃貸住宅や模様替えが多い方にも便利な選択肢が広がっています。 

スイッチの位置や操作性にも気を配りましょう。

光源が家具の裏や天井裏に隠れていると、スイッチを押すのが面倒になることがあります。 

そのため、スマートリモコンやタイマー機能付きの調光器を取り入れると、日常の使い勝手が格段に良くなります。


火災リスクや安全基準


間接照明に自然素材を取り入れる際には、安全性の確保が何よりも大切です。

木材・和紙・麻といった素材は、見た目の温かさと風合いに優れていますが、いずれも可燃性のある素材であることを忘れてはいけません。 


注意したいのが、光源と素材との距離です。

光源が近すぎると熱がこもり、長時間点灯による発熱や火災のリスクが高まります。

照明器具を選ぶ際は、素材との適切な距離を保てる構造になっているかをしっかり確認しましょう。

おすすめは、LED(発光ダイオード)光源の活用です。LEDは白熱電球や蛍光灯に比べて発熱量が非常に少ないため、木や紙などの自然素材との組み合わせでも比較的安全に使用できます。

寿命が長く省エネ効果もあるため、インテリア照明として理想的です。 


また、安全性を確保するためには、以下のような電気設備の基準や表示の確認も忘れずに行いましょう。

使用環境(屋内用/屋外用)の明記

電気用品安全法(PSE)マークの有無

メーカーやブランドの保証内容

使用上の注意や推奨使用時間


特にネット通販や輸入製品などでは、信頼できる製品かどうかをよく見極めて選ぶようにしましょう。

照明は毎日使うものだからこそ、安心して使える環境づくりが欠かせません。


光の色温度・明るさ選びのコツ


自然素材と間接照明を組み合わせるなら、どんな光を当てるかも空間の印象を大きく左右します。

そこで重要になるのが、色温度(ケルビン)と明るさ(ルーメン)の選び方です。 


まず、色温度(K)とは、光の色味を表す指標で、数値が低いほど「赤みがかった暖かい光」、高いほど「青白く冷たい光」になります。 

・2700K〜3000Kの暖色系:ロウソクのようなオレンジがかった光で、やわらかく落ち着いた印象に。くつろぎたい場所(リビング、寝室、和室など)におすすめです。

・4000K前後の昼白色〜白色:やや青白く、モダンで清潔感のある雰囲気に。書斎や作業スペースなど、集中力を高めたい空間向きです。


ただし、自然素材と冷たい光の組み合わせはちぐはぐな印象になることもあるため、白色光を使う場合でも光量を抑えたり、間接的に照らすことで柔らかさを保つ工夫が必要です。 


次に、明るさ(ルーメン・ルクス)の目安について。

間接照明は空間全体を明るくするものではないため、以下のように用途別に調整すると良いでしょう。

・ムード照明や装飾的な光:100〜300ルーメン程度

・足元灯や補助照明:300〜500ルーメン

・主照明の補助としての間接光:600ルーメン以上


照明を1灯だけでなく、複数の間接光を“重ねる”ことで、空間に立体感と深みが生まれます。

たとえば、床・壁・天井にそれぞれ異なる間接光を設ければ、時間帯や気分に合わせて光を切り替えることができ、より快適で美しい空間演出が可能になります。


自然素材の間接照明を使ったおしゃれなインテリア


和紙×ランプシェード



中心に吊るされた和紙風のペンダントライトは、空間全体をふんわりと包み込むようなやさしい光を放ち、天井からの光を柔らかく拡散しています。

直接光ではなく、和紙を通した間接的な照らし方によって、目にも優しく、心がほっと安らぐような効果を生んでいます。

また、フロア付近にはワイヤーシェードの中に置かれたボール型ライトが。

こちらは光源が囲まれており、まぶしさを抑えつつ足元をほんのり照らす間接光の役割を果たしています。

編み込みのバスケットプランターや、床に置かれたグリーンも自然素材の存在感を際立たせ、照明と調和した統一感のあるコーディネートとなっています。 

壁面の木製シェルフや、和モダンなアートポスター、そして柔らかなファブリックのソファも全体の空気感と調和しており、「自然の温もり × 柔らかな光」で統一された非常に素敵なインテリアです。


ラタン×スチール脚のフロアライト




こちらの空間は、自然素材のラタンと洗練された黒のスチールを組み合わせたフロアライトが主役。

ラタン(籐)で編まれたシェードは、素材の透け感を活かして光を柔らかく拡散し、ほんのりとした間接光が壁面に広がります。 

日中はナチュラルな風合いのインテリアとして、夜は光と影が織りなす美しい陰影を楽しめるのが魅力。照明器具でありながら、アートオブジェのような存在感を放っています。 

 隣に配置されたキャビネットも同じくラタンの編み戸を採用しており、空間全体に自然素材の統一感が生まれています。

床材の木目、ベージュトーンの壁、乾いた質感のフラワーベースなど、インテリア全体が自然素材で構成されており、非常にミニマルかつ温もりある雰囲気です。


まとめ


自然素材と間接照明を組み合わせることで、日々の暮らしにやさしい癒しと温もりをプラスすることができます。

木や布、和紙、ラタンなどが持つ素朴で心地よい質感と、やわらかく広がる間接光が出会うことで、空間は一気にやさしい雰囲気に。

配線や安全性にも気を配りながら、素材や光の演出を工夫することで、自分だけのくつろぎ空間がきっと見つかります。

自然のぬくもりと優しい光に包まれて、ほっとひと息つける心地よい空間づくりを、ぜひ楽しんでみてください。




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