2022年は寅年!~虎と襖の歴史~
みなさま新年明けましておめでとうございます!
Renottaブログをお読みいただきありがとうございます。
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2022年は寅年、ということで本日は虎と住宅の関係についてご紹介♪
住宅の内装材で見かける『虎』というと日本では襖や屏風に描かれている虎を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
そもそもなぜ襖に『虎』が描かれるようになったのか、調べてみました。
まずは襖の歴史について
一般社団法人 日本襖振興会のHP(https://www.fusuma.gr.jp/fusuma/history.html)によりますと
”注目されるのは平安時代末期に書かれた源氏物語絵巻の「東屋」には開け閉めができる「襖」がみられることであります。すでに平安末期には引き違いの「襖」が貴族の住居に登場していることが分かります。
現在の襖の倍近くはあったと思われます。そして、大工道具なども未発達で骨太であったため大変無骨で重たい建具であることがうかがわれます。”
”鎌倉時代・室町時代公家から武士階級に権力が移る過程で住宅の機能が接客中心に変化”
”16世紀~17世紀の安土桃山時代には将軍を頂点にした武家の主従関係を確認するという極めて政治的な意味を持っていました。儀式の場は部屋の構成も室内の装飾も封建秩序を意識し、武家の格式や序列を演出する道具として襖障子は徹底して使われました。襖障子と貼り付け壁を連続させて部屋を取り囲む面を作り、金箔に虎、鳳凰、鷹、松などの動植物を用い圧倒的な力強さを演出したのであります。”
とのことで今から約800年前には既に襖があったそうです、無骨な襖の姿は現在の姿からは想像がつきませんがどんなものだったのか見てみたいですね。
そして『虎』が描かれるようになったのは江戸時代のようです。
やはり『虎』は強さや権力を示すために描かれることが多かったのでしょうか。
虎の絵が描かれた「遠侍一の間・二の間・三の間」がある二条城のHP(https://nijo-jocastle.city.kyoto.lg.jp/introduction/highlights/ninomaru/)でも
”遠待は来殿者が控える場所で、二の丸御殿最大の建物です。来殿者が最初に立ち入るこれらの部屋は、襖や壁の絵から「虎の間」とも呼ばれています。獰猛な虎の絵や壮大な空間は徳川家の権力の大きさを実感させたと思われます。”
とあり人に対して威圧感を与えるためと記されております。
確かに『虎』の描かれた襖に囲まれた部屋に入ると、迫力のある『虎』に睨まれている気分になって萎縮してしまいそうです。
当時日本には実物の『虎』はいなかったので想像や猫をモチーフに描かれたとのことですが、そうは思えないほど迫力がありますね。
色々と調べる中で長沢蘆雪の「虎図襖」などを見ますととても可愛らしく、逆にほっこりした気分になりそうな気も・・・
上記画像、そしてTOPの画像は名古屋城本丸御殿の玄関です。(画像提供 名古屋城総合事務所)
こちらは復元されたものですが、江戸時代の記録や昭和戦前期に作成された実測図などが残されていたため
当時の空間がとても忠実に再現されています。さらにこの虎が描かれた襖「竹林豹虎図」は実物も現存しており、劣化を防ぐため数年に一度だけ展示されるそうです。
復元された本丸御殿の虎はいつでも見られるようなので寅年の今年の間に実物を是非とも見てみたいです。
歴史ある虎の絵の描かれた襖は和歌山県の無量寺や前述の京都 二条城にも現存しており、
二条城では令和4年2月20日まで虎を描いた〈遠侍〉一の間・二の間の障壁画が公開されているそうです!
詳しくは→https://nijo-jocastle.city.kyoto.lg.jp/
また、反対にルノンなどのメーカー様のサイトでは現代的でスタイリッシュな襖が見られますのでご興味ありましたら是非覗いて見てくださいね。
https://ssl.runon.co.jp/rin/samplebook.php
元々は間仕切りとしての用途だけだったものが、壮大なキャンバスのように絵が描かれることで美術的な意味を持つようになりその絵が権力的な意味も持つようになり
さらに現代至るまで生活様式の変化に合わせ少しずつ姿を変えてきた襖
最後にそんな歴史のある襖を活かしたRenottaのお部屋をご紹介します。
「FUSUMA LIFE TYPE WATER FALL」
襖に青~水色のグラデーションでクロスを貼っており、間仕切り兼お部屋のアクセントとして生活に豊かさをもたらしています。
お読みいただきありがとうございました、今後もみなさまのお部屋作りやお部屋探しのお役に少しでも立てるようなブログを目指して精進いたしますので見守って頂けますと幸いです。
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