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お香ブーム再燃|ディフューザーよりお香がアツい理由

LIFE STYLE

おしゃれなインテリアの一部として、長年親しまれてきたリードディフューザーやアロマディフューザー。

しかし今、静かに注目を集めているのが「お香」です。

SNSを中心に「お香生活」や「香りのある暮らし」といったキーワードが広まり、若い世代を中心に再び脚光を浴びるようになりました。

この記事では、なぜ今お香がブームなのか、ディフューザーとの違い、初心者でも楽しめる選び方や使い方について詳しくご紹介します。




なぜお香が今選ばれるのか?


お香の魅力は、何と言ってもその手軽さです。

火を灯すだけで部屋中にふわっと広がる香りが、気分を切り替えたり、一息ついたりするきっかけになります。

アロマディフューザーのように電源や専用オイルを必要とせず、日常の中に自然と取り入れやすい点も、多くの人に選ばれている理由の一つです。 


香りには脳に直接働きかける作用があり、集中力を高めたり、気持ちを落ち着かせたりと、メンタルケアにも効果があるとされています。

特に在宅ワークや自宅学習が増えたコロナ以降の生活様式では、空間の使い分けや気分転換の手段として、お香を使う人が増えています。


最近では、InstagramやTikTokといったSNSでも、お香の煙やデザイン性のある香立てが「映えるアイテム」として注目されており、若年層の間でもトレンドアイテムとして支持を集めています。

香りを楽しむだけでなく、インテリアとしての美しさや、ライフスタイルへのこだわりを表現する手段としても、お香は再評価されているのです。


お香とディフューザーの違い


香りを楽しむ方法として代表的な「お香」と「ディフューザー」。

どちらも空間に香りを広げるアイテムですが、その仕組みや楽しみ方には大きな違いがあります。

用途や好みによって選び方が変わるため、両者の違いを正しく理解しておくことが大切です。 


お香は火を使って香りを発する点が最大の特徴です。

線香やコーン型などさまざまな形状があり、火をつけると煙とともに香りが広がります。

香りだけでなく、煙のゆらめきや燃焼の時間を楽しむ「五感で味わう」体験が魅力です。

香木や天然素材を使った本格的なお香も多く、深みのある香りが特徴的です。


ディフューザーは火を使わず、リードスティックや超音波式などでエッセンシャルオイルを拡散させるタイプです。

煙が出ないため火気の心配がなく、小さなお子様やペットのいる家庭でも安心して使用できます。

持続時間が長く、常に一定の香りを楽しめるのもメリットです。 


もうひとつの違いは、香りのスタイルです。

お香は「瞬間的で濃厚な香り」、ディフューザーは「持続的でやさしい香り」が基本です。

リラックスタイムにしっかり香りを感じたい人にはお香、日常空間をナチュラルに香らせたい人にはディフューザーがおすすめです。 

お香とディフューザーは、それぞれ異なる魅力と特徴を持つ香りアイテムです。

ライフスタイルや使用シーンに合わせて選ぶことで、より豊かな香りのある暮らしを楽しむことができます。


お香ブームの背景3つ

画像;Life`s  IYE


お香は仏事や伝統行事の場面で使われるイメージが強いものでしたが、最近では、若い世代や海外でも人気が高まっています。

その背景には、現代ならではの価値観の変化や、グローバルなトレンドが関係しています。


①空間を整える意識


お香は空間に香りを届けるだけでなく、焚くという一連の行為によって、気持ちに切り替えのスイッチを入れてくれる効果があります。

たとえば、朝の始業前にお香を焚いて気持ちを整えたり、夕方には仕事を終える合図として香りを使う人もいます。

音楽や照明と同じように、お香は「暮らしのテンポを整えるツール」として、取り入れられつつあります。


香りには心理的な効果もあるため、空気の質感を変える=心の状態も変わると感じる人も多く、自宅を自分らしく“整える”ためのアイテムとして、自然に選ばれる存在になってきています。


②和・スピリチュアルな価値観の再評価


「禅」「マインドフルネス」「内観」といったキーワードとともに、心を整えることへの関心が高まっています。

忙しさや情報の多さに圧倒されがちな現代だからこそ、静かに自分と向き合う時間を求める人が増えているのです。

その流れの中で、日本古来の香文化が再注目されています。


お香は仏教や茶道など、精神性の深い場面で使われてきた歴史を持ち、香りで心を清める・場の空気を整えるための大切な存在でした。

現代では、これを“スピリチュアルな癒し”として捉え直す動きが若い世代の間でも広がっています。

たとえば、ヨガや瞑想前にお香を焚く、寝る前のリラックスタイムに香木系のお香を取り入れるといった使い方が定着しつつあります。

白檀や沈香といった天然香木の持つ自然の深みは、人工的なフレグランスでは得られない落ち着きを与えてくれます。


③海外での和お香人気


お香ブームは、日本国内だけの現象ではありません。

海外のライフスタイル市場でもジャパニーズインセンスの人気が高まっており、和の香りが美しく洗練されたカルチャーとして評価されています。

欧米では、サステナブル志向やナチュラル素材への関心が強く、化学香料を含まない日本のお香はその需要とマッチしています。

日本ならではの繊細な香りの変化や、ミニマルなパッケージデザインも好評で、アートやインテリアの一部として愛用されているケースもあります。


こうした海外での人気を受けて、老舗お香メーカーや新進ブランドがグローバル展開を強化し、その影響が日本国内にも波及しています。

海外で評価されたことで、逆に「日本の伝統文化の良さ」に気づき、お香を再び暮らしに取り入れる日本人が増えているのです。

和の香りは今や“伝統の香り”から“世界で愛される香り”へと進化を遂げています。


初心者でも安心!お香の選び方


お香に興味はあるけれど、「種類が多くて何を選べばいいかわからない」「煙が苦手かも…」と感じている方も多いのではないでしょうか?

いくつかのポイントさえ押さえれば、自分にぴったりのお香を無理なく選ぶことができます。 

ここでは、初心者の方でも楽しくお香ライフを始められるように、選び方の基本をお伝えします。


お香のタイプ別:どれを選べばいい?


お香にはいくつかの形状があり、それぞれ香りの広がり方や使いやすさが異なります。


スティック型(棒状)



最もポピュラーで、扱いやすさも抜群です。

香りの強さや燃焼時間のバリエーションも豊富なので、初心者にはまずここから始めるのがおすすめです。


コーン型(円すい状) 



短時間でしっかり香らせたいときに便利です。

立体的に香りが広がるので、来客前の玄関やトイレなどの空間にもぴったりです。 


渦巻き型(コイル型) 



燃焼時間が長く、広い空間や屋外でも香りをしっかり楽しめます。

蚊取り線香の形をイメージするとわかりやすいでしょう。 

まずはスティック型で香りのある時間に慣れ、シーンに応じて他のタイプを試してみるのがおすすめです。


おしゃれに見せる&暮らしに取り入れるコツ




お香は、香りを楽しむだけでなく、見せるインテリアとしても優秀なアイテムです。

最近では、香皿や香立てのデザインも洗練されており、空間のアクセントとして活躍するほどです。

ちょっとした工夫で、日常に自然とお香をなじませることができます。


⚫︎香りをルーティンに取り入れる


毎日の暮らしの中にお香を習慣として取り入れると、心と体にリズムが生まれます。

・朝起きたら軽めの香りで気分を整える

・仕事や家事の合間にひと焚きしてリセット

・夜はお気に入りの香りで眠りの準備を

時間帯や曜日で香りを変えることで、日常に香りのリズムが加わり、香るたびに心が整う感覚が得られます。


⚫︎香りのある暮らしを美しく演出


お香はただ焚くだけではありません。

選ぶ香皿や香立てのデザインによって、空間の印象を大きく変えるインテリアアイテムとしての役割も果たします。

たとえば、陶器の滑らかな質感や、真鍮の重厚感、木製の温もりなど、素材が持つ表情を生かした香皿を選べば、それだけで空間に趣が加わります。

ナチュラル系、和モダン、北欧テイスト…と、インテリアの雰囲気に合わせて香立てを選ぶことで、暮らしに統一感が生まれ、香りと視覚の“両方”で心地よさを演出できるのです。

設置する場所も、広いスペースでなくて構いません。

玄関の靴箱の上、窓際のちょっとした棚、寝室のサイドテーブル…。

そんな小さな余白に、おしゃれな香皿をそっと置いてみるだけで、その場所が特別な空間に変わります。


最近ではパッケージや外箱まで美しいお香も多く登場しており「出しっぱなしでも生活感が出ない」「むしろ飾りたくなる」という声もあります。

海外でも注目されている日本のお香ブランドは、ギフトやSNS映えアイテムとしても人気を集めています。

お気に入りの香皿やお香を“見せる”ことで、香りのある暮らしはもっと自由に、もっと楽しくなります。


まとめ


お香は、単なる香りアイテムではなく、「空間」と「心」を整えるための小さな習慣です。

自分の好きな香りや空間に合わせて取り入れることで、日常の景色が少しだけ豊かに、心地よく変わっていくはずです。

ディフューザーのように手軽でありながら、より感性的で奥深い世界を持つお香。
あなたもぜひ、香りのある暮らしを通して“自分らしい時間”を見つけてみてください。




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