シニアでも安心して暮らせる賃貸住宅【サ高住と高齢者向け賃貸住宅の違い】
近年、高齢化が進んでいることもあり、高齢者向け賃貸住宅も増加傾向です。
高齢者がより暮らしやすい高齢者専用の住居も増えました。
選択肢が増えた分、その選び方に悩んでいる方も多いでしょう。
今回は、高齢者向け賃貸住宅の種類や特徴をお伝えします。
高齢者向けの賃貸住宅をお探しの方は、ぜひ参考にしてください!
サ高住とは?
サ高住とは、「サービス付き高齢者向け住宅」の略称です。
主に要介護度が高くない、60歳以上の自立した高齢者を対象としている住宅のことです。
サ高住は一般の住宅と同じように自由な暮らしをしながら、安否確認や生活相談サービスを受けられますが、有料老人ホームではありません。
あくまでも高齢者の住まいの場である賃貸住宅です。(特定施設入居者生活介護に認定された施設を除く)
サ高住には「一般型」と「介護型」の2種類があります。
施設数は一般型が全体の約92%を占めていますが、、介護度の高い方が入居する介護型も一定数存在します。
※出典:一般社団法人 高齢者住宅協会「サービス付き高齢者向け住宅の登録状況(R5.2末時点)」
入居条件
サ高住は、基本的に自分ひとりで生活を送ることができる(自立している)高齢者を対象とした住まいです。
定められている入居条件は、60歳以上の方、要介護認定を受けている方(40歳以上60歳未満)です。
一般的な賃貸物件の場合、高齢者は健康面や保証人などの事情から、入居が断られやすいですが、サービス付き高齢者向け住宅なら契約しやすく、生活しやすい設備が整っています。
サービス
サ高住で必ず受けられるサービスは、以下の2つがあります。
・安否確認サービス:入居者の安否を確認するサービスです。
入居者の部屋にセンサーを設置し、センサーが反応しなかった場合に職員が訪問します。
・生活相談サービス:入居者の生活に関する相談に応じるサービスです。
介護や健康、生活全般に関する相談を受け付けます。
また、一般型のサ高住は、自立~介護度の低い方を対象としていますので、プライバシーを確保しながら万が一に備えることができる、安否確認や見守りをしてもらえるサービス、生活の不安を解消してくれる相談サービスの他にも、日常生活をサポートする生活支援サービスや食事提供サービス、緊急時対応サービスなども選択が可能です。
一方、介護型のサ高住は、基本的に介護が必要な方を入居対象としていますので、施設内で介護サービスを受けることが可能です。
また、入居者同士のレクリエーションも盛んに行われています。
設備
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の設備は、大きく分けて「専用部分」と「共有部分」の2つに分けられます。
専用部分は、入居者のプライベートな空間です。各専用部分の床面積は、原則25㎡以上と定められています。
また、台所、水洗便所、収納設備、洗面設備、浴室を備えていることが必要です。
共有部分は、入居者が共同で利用するスペースです。
共有部分には、以下のようなものがあります。
- 食堂:入居者全員で食事をとる場所です。
- リビング:入居者がくつろぐ場所です。
- 浴室:入居者が入浴する場所です。
- トイレ:入居者が排泄をする場所です。
- 洗濯室:入居者が洗濯をする場所です。
- 管理事務所:入居者やその家族の問い合わせに対応する場所です。
サ高住は、高齢者が安心して暮らすことができるよう、バリアフリー構造であることが求められます。
共有部分の廊下や階段は段差がなく、手すりが設置されており、トイレや浴室には、手すりや浴槽の昇降装置などのバリアフリー設備が整えられています。
しかし、サ高住の設備は、施設によって異なりますので、入居を検討する際は、どのような設備があるのか、事前に確認しておきましょう。
高齢者向け賃貸住宅とは?
高齢者向け賃貸住宅とは、60歳以上の介護を必要としない元気な方が、安心して生活できるよう配慮されたバリアフリー対応の賃貸マンションのことです。
高齢者向け賃貸住宅の費用は、家賃とサービス利用料の合計となります。
家賃は、一般的な賃貸住宅と比べて高めに設定されている場合があり、物件によって緊急駆け付けサービスや安否確認、生活支援サービスなどに対応。日々の暮らしを安心サポートしてくれます。
門限や外出など入居ルールがなく自由度が高いこともポイントです。
入居の契約に必要なのは、敷金、礼金、賃料、管理費などで、こちらも一般賃貸と同じです。
入居条件
高齢者向け賃貸住宅の入居条件は、60歳以上で介護を必要としない方です。
高齢者向け賃貸住宅は、日常生活を自分ひとりで送れる元気なシニアを入居対象としています。
サービス
高齢者向け賃貸住宅では、サ高住の一般型と同じ、安否確認や見守りをしてもらえるサービス、生活の不安を解消してくれる相談サービスを受けることが可能です。
しかし、高齢者向け賃貸住宅は上記のサービスの提供が義務ではないため、施設によってはサービスが提供されていない可能性があるので注意してください。
設備
高齢者向け賃貸住宅は、サ高住のように規模や設備の要件がありません。
しかし、高齢者が安心して暮らすことができるよう、バリアフリー構造であることが求められます。
例えば、共有部分の廊下や階段は段差がなく手すりが設置され、トイレや浴室には、手すりや浴槽の昇降装置などのバリアフリー設備が整えられている等。
また、居室の床面積は原則25㎡以上、居室には台所や水洗便所、収納設備、洗面設備、浴室などを備えているケースが多いです。
まとめ:入居条件や周辺環境を把握してよく検討を
高齢者向け賃貸住宅は、需要の高まりによって増えつつあります。
物件を探す際には、入居条件も大切ですが、他にも医療機関へのアクセスのしやすさや、家族との距離など、他にも考慮したいポイントがあります。
物件を探す場合は時間をかけて特徴や入居条件を確認し、比較検討したうえで決定しましょう!
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